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学生生活2022.12.05

2022年度 文化学会講演会

2022年11月5日(土)に2022年度文化学会講演会が開催されました。

今年度は料理研究家としてご活躍されている土井善晴先生をお招きし、「文化としての料理」をテーマにご講演を頂きました。実際に私も成瀬記念講堂に出向いて講演会に参加しました。来場される方はもちろん、中継で聴講されていた方も多くいらっしゃいました。

土井先生は「90分間の講義で料理や文化のことを全部は伝えられない。今日講演会で話すことの種を持ち帰ってほしい。この講演を通じてたくさんの宝物となる種を撒いていけたら」と仰っていました。ご講演の中で、西洋と東洋の文化の違いや、「日本料理は下ごしらえの文化であり、食べられるように食材を綺麗にする。味付けは飾りのようなものである」、「料理は美の問題であり「綺麗」は正しさを示し、正しさを作る」等、人が生きていく上で必要となる「食」に関して、初めて知ることが多かったです。

ご講演の中で特に「料理をする人は自然と食べる人を繋ぐ人となる」という言葉が特に印象に残っています。「料理をする」というのは当たり前のことのように感じますが、四季折々の食材と対峙しつつ、食べる人達の事も思いながら作るという意味を持つということに感銘を受けましたし、あらためて料理について考えることができたように感じます。

 

講演会を主催している文化学会は文化学科の全学生と教員、卒業生で構成される組織で、講演会(過去には映画監督や大学教授などをお招きしました)を開催する他に、毎年機関誌『文化学研究』の発行も行っています。

「文化」という非常に奥深い分野ではありますが、幅広い分野の方をお招きして開催されている講演会を通じて、新たな知識を得ることが出来るというのも文化学科の魅力の一つであるように感じます。



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