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留学2025.10.20

飛び出して、自分を知る――私が国際文化学部で得たもの(イギリス長期留学)

飛び出して、自分を知る――私が国際文化学部で得たもの


 「もっと世界を見てみたい。」そんな思いから、私は高校3年生の最後の進路希望調査で、国際文化学科への進学を決めました。それまで英語は学校の授業でしか学んだことがなく、入学当時は自身の実力に対して、不安を抱えていたのを覚えています。でも、それ以上に「新しい何かに触れてみたい」という気持ちが勝りました。ほんの少しでも「やってみたい」と思ったその瞬間から、挑戦する価値は生まれる。そう信じて、一歩を踏み出しました。

大学1年次に参加したのが、SAPStudy Abroad Program)という短期海外研修プログラムです。私にとって初めての海外での学びの機会でした。私はイギリスのオックスフォード大学、ハートフォードカレッジでのプログラムに参加しました。現地の大学での授業やディスカッションを通じて、自分の語学力や知識の足りなさを実感しつつも、アートやファッション、文学を学ぶことを通じて、新しい文化に触れる楽しさに夢中になり、自分の視野が一気に広がっていく感覚に感動を覚えました。



 この経験が、私の中に「もっと挑戦してみたい」という気持ちを芽生えさせました。まだ足りない部分は沢山あるけれど、それでももう一歩踏み出してみたい。そんな想いで、実践プログラムb(長期留学)への参加を決意しました。

それを支えてくれたのが、1年次から始まる学部独自の「留学準備演習」です。このプログラムでは、英語の運用能力だけでなく、グループワークやプレゼンテーションなど、インタラクティブな形式で学ぶ機会が豊富に用意されており、自分の意見を積極的に伝え、相手の意見に耳を傾けながら考える力を鍛えることができました。この「自ら考える力」は、留学中の学びはもちろん、国内での授業や将来においても非常に大きな財産になっていると感じます。海外で映画化されている日本の小説なども頻繁に講義の中で扱い、比較文学に多く触れる機会がありました。それらを通して学んだ、様々なコンテクストを読み解きながら自分なりの答えを出す、というアプローチの仕方は実践的な学びの場において、大きな支えとなってくれました。


 そして迎えた3年次のイギリスへの長期留学では、ブリストル大学でアートと社会学を主に学びました。アートの授業では、自由な表現とそれぞれの価値観が尊重される環境に身を置き、多様なバックグラウンドを持つ他の学生と関わりながら、歴史に沿って深く学ぶことができました。社会学の授業では、ジェンダーや移民、また平和に関するテーマに触れ、「当たり前」だと思っていた自分の視点を疑うことの大切さ、正解は一つではなく、解釈次第で多様な考え方がありうるということに気がつきました。


 また、新しい出会いそのものや、さまざまな国籍・文化背景を持つ友人たちと交わした何気ない会話の中にこそ、学びの本質があったようにも思います。文化や宗教、アイデンティティの違いに触れながら、異なる考え方を尊重し合えることの豊かさを知りました。学びとは、勉強についてのみを示すものではなく、新しい何かに触れ、それについて深く知ろうとすること。従来の価値観のみにとらわれずに、さらなる知識によって、自身の認識をアップデートしていくこと。それによっていつの間にか意識も変わり、とどまることのない世界と一緒に変化していける、そんな人になることを可能にするものだと信じています。違いを恐れるのではなく、むしろ「違うこと」こそが世界を面白くしている、そんな実感を得たのも留学ならではの経験です。

 




 

 その中で、私自身の「こうありたい」という姿も、少しずつ形を持ち始め、今ではアートや社会学の分野において、国や文化を超えて人を繋ぐような仕事に就きたいという目標ができました。


 国際文化学部には、世界を知り、自分を深く見つめるきっかけがたくさんあります。英語力を高めるだけでなく、多様な人々と協働しながら学ぶ力を身につけたい方には、これ以上ない環境です。何より、「挑戦したい」という気持ちを尊重し、支えてくれる先生や仲間がいます。新しい世界に一歩踏み出してみませんか? あなたの「やってみたい」という気持ちが、未来を大きく切り開いてくれるはずです。(3年  A.H.)




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