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大阪・関西万博訪問記2025.11.01

ポルトガル館・トルクメニスタン館・ブラジル館・カンボジア館

私は今回二日間に渡り万博を見学した。全部で30のパビリオンを回ることができた。その中には中国、アメリカ、イギリス、ドイツなど聞き馴染みのある行ったことのある国もあるが、今回の万博では名前はうっすら聞いたことのあるが場所すら定かではない聞き馴染みのない国達がとても印象に残っている。この万博がなければおそらく今後触れ合うことのない国について知る機会を儲けていただけたのは貴重であり大変感謝している。 

 

ポルトガル館 

ポルトガル館の外見は鉄の棒のようなものがぶら下がっておりとてもインパクトのある建物だ。私はポルトガルに行ったことはなく大変興味深かった。私はあまり英語が得意ではないしポルトガル語はもちろんできないので意図を正確に汲み取れているか確かではないが私はポルトガル館は私たち人間は自然の中に生きていることを哲学的に示しているのだと汲み取った。ポルトガル館の途中で見た映像が心に残っている。忙しない生活の中で忘れてしまっている自然の偉大さや尊さを思い出させてくれました。 

 

 

トルクメニスタン館 

 

トルクメニスタンは、最近できた友達の出身地ということもあり、以前から少し気になっていた国だった。友達自身とてもユニークで個性的な人なので、その人のルーツにもどこか独特な文化や価値観があるのではないかと思い、実際に訪れてみることにした。 

実際に足を運んでみると、トルクメニスタン・パビリオンも期待どおりに個性的で、独自の権威や価値観を象徴するデザインや展示が印象的だった。建築の細部や装飾のひとつひとつに、国としての誇りや美意識が表れており、見る人を引き込む力があった。 

それまでトルクメニスタンがどんな国なのかほとんど知らなかったが、実際に触れてみると、自然が豊かで青葉の茂る、どこか新鮮で生命力にあふれた国だという印象を受けた。砂漠のイメージだけでなく、緑と文化が調和した魅力的な国であることを知り、新たな興味が湧いた。 

 


ブラジル館 

パビリオン全体を使ってブラジルという国の多様さやエネルギーを表現しており、入った瞬間から音楽とリズムに包まれる。独特なリズムの音楽と、それに合わせて動く人々の映像が空間全体を満たし、まるで自分もそのリズムの中に引き込まれるようだった。途中で音楽が変わり、悲劇的な旋律とともに苦しむ人々の場面が映し出されると、先ほどまでの明るい空気が一変し、どこか砂漠の静けさを思わせるような重さを感じた。人間の営みを音楽と道具で表していた。命のメラメラを肌で感じて圧倒された。 

私は芸術について詳しいわけではないが、その表現の力強さと美しさには心を打たれ、ただ圧倒された。音楽と映像を通して、国の歴史や人々の感情がひとつの物語として伝わってくるようで、改めて「文化を感じる」ということの深さを実感した。 


カンボジア館 

カンボジア館はその中でも特に印象に残ったパビリオンだった。オープンな構造で、一つの部屋全体を最大限に活かした展示が行われており、外から見ても内から見ても開放感にあふれていた。中に入ると、まず目に飛び込んでくるのは一面に広がる麦畑で、黄金色の穂が光を受けてきらきらと輝いていた。その景色はまるで夕暮れ時の田園風景のようで、どこか懐かしさと温かさを感じさせた。 

空間全体には穏やかで心地よい香りが広がり、まるで自然の中に包み込まれているような感覚になった。耳を澄ますと、かすかに風の音や人々の声のような環境音が流れていて、静かなのに生命感がある不思議な雰囲気だった。細やかな展示がところどころに散りばめられており、伝統的な模様や工芸品、農作業の風景を描いた映像などが、国の豊かさや穏やかな暮らしを静かに語っていた。 

 


展示の間からちらちらと見える黄金の光がとても美しく、その光が壁や床に反射して空間全体を包み込むように広がっていた。その輝きは、ただの麦畑の黄金ではなく、カンボジアの人々の温かさや、大地の恵みを象徴しているようにも感じられた。訪れなければこの魅力は伝わらないと思うほど、五感を通して心に残る体験であり、私にとって一番好きなパビリオンだった。 

 


(3年 O.R.さん)

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