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大阪・関西万博訪問記2025.12.12

コモンズC グアテマラブース

はじめに

私は、未来文化の祭典としての万博を肌で感じたいと思い、万博訪問に強い興味を抱いた。実際に会場を訪れてみると、各国が自国文化を披露するパビリオンが立ち並び、世界中の文化や技術が一堂に会する空間に圧倒された。展示は最新のテクノロジーを活用した体験型のものが多く、未来を身近に感じられる工夫が随所に見られた。


気になった点

一方で、特に印象に残ったのは来場者の多くが日本人で占められていたことである。ニュースなどでは「外国人観光客で混雑する」と聞いていたため、実際とのギャップに驚いた。また展示内容や案内表記なども日本人向けの傾向が強く、世界の文化が集まる祭典でありながら、日本流の価値観が色濃く反映されていることを感じた。まさに「日本が主催する万博」であることを実感した瞬間だった。


コモンズC

複数の地域が共同で展示を行うコモンズCは、特に心に残った。ここでは文化や技術だけでなく、戦争や環境など現代の課題を扱う展示も多く、ただ楽しいだけではない“世界の現実を共有する場”として強いメッセージを放っていた。来場者が足を止め、真剣な表情で見入る姿も印象的であった。

・グアテマラ

グアテマラという国について私はほとんど知識がなかったが、展示を通してその文化に触れることができた。特に、職人たちが長い歴史を受け継いできた織物は鮮やかで美しく、精巧な技術に驚かされた。このように、知らなかった国の魅力を発見できることは万博ならではの価値だと感じた。



おわりに

今回の万博訪問を通して、世界の多様な文化や最新技術に触れる貴重な経験ができた。一方で、日本が世界を迎え入れる立場として、どのように文化を共有し、互いの理解を深めていくかという課題も垣間見えたように思う。展示物を「見る」だけでなく、その背景にある歴史や社会問題へ視野を広げることで、国際交流の本質に近づけるのではないかと感じた。万博は単なる娯楽ではなく、世界と日本、そして私自身をつなぐ学びの場であった。この体験をきっかけに、これからも世界に目を向け続けたい。

(4年 Y.S.さん)

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