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国内研修2022.02.10

芸術資料フィールドワーク

文化学科3年のSです。今回は、芸術資料フィールドワークという文化学科らしい科目を紹介します。

芸術資料フィールドワーク(中西先生のクラス)は複数日かけて全国各地の地域の寺社や民俗文化に触れる見学旅行となっています。 今回は「都市と巡礼」をテーマに、都内近郊を巡るフィールド仕事となりました。

 

初日は秩父三十四観音霊場の札所を巡りました。慈眼寺や宝登山神宮、観音院や秩父祭り会館に足を運びました。秩父三十四観音霊場がある由来や、秩父夜祭があるという事を今回初めて知る事が出来ました。


(義眼寺にて撮影)



(上記3枚は宝登山神社にて撮影)


(長瀞岩畳にて撮影。景色はとても綺麗でしたが12月半ばに訪れたので寒かったです。)

(ちちぶ祭り会館にて撮影。秩父夜祭では写真にあるような山車の曳きまわしが行われています。ちちぶ祭り会館ではお祭りの雰囲気を体感できるプロジェクション・マッピングを楽しみます。)





2日目は「江戸の富士信仰と近代」をテーマに新宿にある成子天神社、扶桑教大教庁、丸山教本部を拝聴しました。隣地域の町村では富士の信者集団「富士信仰講」が作られ夏に富士登山が可能になる「山開き」の2ヶ月、富士山には富士講の巡礼者が登山をしました。維新となり神道は明治国家管理となり神仏分離も断行されてしまい、民間信仰の枠内にあった富士講は行き場を占拠します。それとは異なる教派神道に自らを伝えるという事を行ったそうです。

私自身、富士塚があるというのは知っていましたが富士塚が成子天神社の中にある事や、富士信仰が明治時代に行き場を見つけていたという事を知ることが出来ました。

(成子天神社にて撮影)



(扶桑教大教庁にて撮影)



3日目は「江戸の宗教的中心地─門前仲町」をテーマに門前仲町を訪れました。門前仲町は永代寺と富岡八幡宮の門前であったため栄えたという背景があります。

(富岡八幡宮にて撮影)

(横綱力士碑は歴代横綱の中が彫られています。)


成田山別院(深川不動堂)ではご祈祷を受けました。深川不動堂の参道にはお洒落なカフェやご飯屋さんもあるので、是非一度行ってみても面白いと思います。

(深川不動堂にて撮影。2枚目(右)の写真の文字は梵字(ぼんじ)という古代インドの文字です。この梵字で不動様のご真言が繰り返し書かれているそうです。)



3日という短い時間で秩父三十四観音霊場の札所や富士講関連施設を巡ったり、深川不動堂でご祈禱を受け取ったりと、とても濃いフィールドワークだったなと感じますし、この授業の間に新たな発見が出来て良かったです。



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