ゼミ紹介
木村 覚
ゼミ紹介
受講生が語る~木村先生の「文化学演習Ⅱ」はこんな内容!こんな雰囲気!
木村ゼミ(文化学演習Ⅱ)は、現代芸術からヲタク文化まで様々な分野を研究する学生たちが集うボリューム感のあるゼミです。前期の授業では主に、各自の研究テーマに沿った文献を読み、それぞれが本を紹介する小発表を行います。そして後期の授業では、前期で得た知識を活かして練り上げた各々の研究の発表を行います。ありとあらゆる分野を研究している学生が集まっているので、自分自身が全く知らなかった世界や知識を得る事ができます。その為、このゼミに一年在籍し、勉学に励むと自ずと物事に対する広い視野と見解を持つ事ができます。時には真面目で時にはアットホームに研究に取り組む意欲的なゼミです。
これまでのゼミ生の卒業研究テーマ(抜粋)
- 社会に介入する芸術
- 現代演劇のリアリティー
- アイデンティティの行方~自己形成とキャラ化~
- ジャニヲタ化する女性たち
- かわいい商品デザインに求めるもの~女性の消費行動と見栄の心理~
担当教員の専門分野・研究対象
西洋近代美学、ダンス研究、笑いの哲学
私の研究の中心にあるのは、西洋近代の美学(aesthetics)。でも、コンテンポラリー・ダンスや舞踏、それだけではなく演劇やアート系のパフォーマンスなども研究や批評の対象にしてきました。最近では、パフォーマンスの研究が膨らんで「笑い」あるいは「お笑い」の研究にも携わるようになりました。
最近書いた本
「運動を見るという運動──スポーツと芸術の観客身体論序説」『スポーツ/アート』所収(森話社、2020)
最近書いた論文
見えない人とダンスを見るための音声ガイドという装置―「音で観るダンスのワークインプログレス」をめぐって(2019)
その他の研究・批評・創作活動
2014年から「ダンスを作るためのプラットフォーム--BONUS」というプロジェクトも展開中
「ダンス史に残るマスターピース再現プロジェクト」という活動も行いました(2016-2019)
2009年からartscapeで舞台芸術を中心とした批評(レビュー)も書いてきました。
主な担当科目
「美学」(美学の基礎を学びます)
「文化論」(笑いの哲学の授業です)
「芸術文化史I: 西洋」(ダンスとヴァーチャルリアリティを重ね合わせた授業です)
「表象文化論」(ミュージカル映画論と1980年代以降の日本のポップカルチャー論を隔年で扱っています)
「文化学演習I」(見る/見られる関係を議論していきます)
「文化学演習II」(いわゆるゼミですね)
「芸術資料フィールドワーク」(トリエンナーレの見学旅行など)
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担当教員からのメッセージ
私が感じる文化学科の魅力
多種多様な専門分野の教員がいます。ひとくくりにはできないものだろうみなさんの好奇心を、精一杯ふくらますことの出来る学科であることが最大の魅力です。
文化学科で学んでほしいこと
真に望んでいるのはひとつだけ、それは「他人(異文化)に興味を持つこと」です。自分以上に興味をもって愛せる、愛するが故に疑問に思う対象を、四年間のうちに是非見つけて欲しいです。
私のおすすめ
フランスの映画監督・ゴダールの『気狂いピエロ』。17歳のときにテレビの深夜放送を、眠い目をこすりながら見た。様々の謎に満ちているとはいえ、間違いなくミュージカル映画の、また恋愛映画の傑作。
文化学科をめざすみなさんへ
人間の感性、多様な芸術(特に身体表現)やメディアの現象を研究しています。
教室や研究室でお会い出来るのを楽しみにしています。