ゼミ紹介

坂井 妙子

サカイ タエコ

専門分野・研究対象

近代イギリスを中心に、ファッションを文化的、社会史的視点で研究している。上流階級の気まぐれによって、アトランダムに変化するもとのしてのファッションではなく、近代化された社会が必然的に抱えることになる都市化と産業化が、どのように一般の人々の階級意識や衣服のTPOに影響を与え、彼らの服飾観を形成するのかに興味がある。したがって、研究対象は、現存する衣服のフィールドワークに留まらず、個人の書簡や雑誌の通信欄、小説、絵画、絵本まで幅広く扱っている。


メッセージ

私が感じる文化学科の魅力

魅力はなんといっても、研究範囲の広さと深さだと思います。日本、中国、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、アメリカなど様々な地域の文化を専門にする教員がいますから、話を聞くだけでも楽しいですが、思想、芸術、文学研究へと深化することも可能で、好奇心旺盛な人は充実した学生生活を送ることができると思います。


文化学科で学んでほしいこと

1,2年生のうちは広く好奇心を持って授業に臨み、3年生以降は自分の興味がある分野なり事象を徹底的に研究してほしいです。それを職業にしないにしても、一生楽しめるようなトピックを見つけることが重要ではないでしょうか。イギリスへの正規留学も応援します!


私のおすすめ

磯前順一著『喪失とノスタルジア』は最近読んだ本の中で、もっともすばらしいもののひとつだと思います。日本思想についての著作ですが、門外漢でも十分感動する作品。


文化学科をめざすみなさんへ

くいの残らないように、がんばってください。本当の勉強は大学生になってからですが、とても面白いですよ。


ゼミ紹介

受講生が語る~坂井先生の「文化学演習Ⅱ」はこんな内容!こんな雰囲気!

 「お姫様のようなドレスに憧れている」、「イギリスのファンタジーな世界を知りたい!」そんな想いを形にしてみませんか? このゼミではイギリスの伝統から生活様式まで幅広く学ぶことが出来ます。不思議の国のアリスやピーターラビットなどの可愛いキャラクターを扱う授業や、ファッションについての授業を受け持つ先生は、気さくで授業も和やかで楽しい雰囲気です。

 私達は、イギリスの社会を通じて社会の側面を知り、発表形式の授業で学習しています。使用するテキストは英語ですが、英語が苦手な人でも分からないところは先生がフォローして下さるので心配ありません! 一口にイギリスと言っても、研究範囲はとても広いので自分が興味のある分野を研究する事が出来て面白いですよ。イギリスが好きな人、ポップカルチャー、ビートルズ、イギリス文化やファッションに興味がある人、英語が得意な人も苦手な人も坂井ゼミで待っています!


これまでのゼミ生の卒業研究テーマ(抜粋)

  • 19世紀におけるイギリスの田園都市とスクエアーの発展
  • 日本と西洋の扇について~洋扇が貴族の女性の必需品となった理由~
  • イギリスの都市景観における花の重要性について
  • 体毛処理と美意識の歴史からみる、ジェンダー問題
  • 執事とイギリス-イギリス人的職業観を探る-
  • 『ハリー・ポッター』シリーズの作者J・K・ローリングの差別意識に対する想い