ゼミ紹介
髙井 奈緒
専門分野・研究対象
19世紀のフランスで書かれた写実主義・自然主義文学の研究をしています。特にフロベール、ゴンクール兄弟、ゾラなどの書いた小説において、女性の身体や衣装がどのように描かれているか、また身体と衣装との関係性において女性がどのように描かれているのかを研究してきました。今後は19世紀の小説における男性と衣装との関係についても研究を進めていきます。また、日本ではまだあまり知られていないゴンクール兄弟の作品の翻訳出版にも力を入れたいです。
メッセージ
私が感じる国際文化学科の魅力
色々な国のさまざまな形態の文化が、自分の興味に応じて自由に学べるところが大きな魅力だと思います。古典からポップカルチャーまでと守備範囲も広いですから、文化に興味がある人にはもってこいの学科です。たとえ最初は自分が何に一番興味を持っているか分からなくても、授業を受けていくうちに視野がどんどん広がり、自分が好きなもの、卒業研究で追求したいテーマが見つかるはずです。
また、留学がカリキュラムに組み込まれている点も学びのモチベーションアップにつながる魅力だと考えています。
国際文化学科で学んでほしいこと
それぞれの地域や国に異なるものの見方があること、複雑で深い歴史があること、多様な文化や表現があることを学んでください。また、異文化を知れば知るほど、人間の愛情、苦悩、美への探求心など、それらの中にどこか必ず共通点があることも分かると思いますし、皆さんが暮らしている日本のことについても興味が出てくるはずです。
私のおすすめ
おすすめの文学作品は、フロベールの『ボヴァリー夫人』です。読めば読むほど、味わいを増す作品で、色々な読み方ができる作品です。19世紀半ばに書かれた作品ですが、現代の日本の女性の心にも響く部分がたくさんあると考えています。
国際文化学科をめざすみなさんへ
受験のためのテクニックを身につけることに一生懸命になるよりも、本を読んだり、展覧会に足を運んだり、映画を観たりして、色々なことに興味を持ってください。最初は全く関連がないと思うようなことでも、次第にどんどん繋がっていくようになります。そうすると、学校や受験の勉強も楽しくなっていくと思います。
ゼミ紹介
ゼミの内容
フランスの文化に関して卒業研究をしたい人のゼミです。
これまでのゼミ生の研究分野は、生活に関することから(フランスの食、ヴァカンス、社会における女性の地位など)、バレエ、ファッション、文学作品など様々です。
ゼミでは、その年のゼミ生の興味に応じて、年間1~2冊の本を一緒に読みます。近年は、フロベールの『ボヴァリー夫人』、ゾラの『ナナ』などの文学作品を読んだり(日本語)、小倉孝誠『〈女性らしさ〉の文化史―性・モード・風俗』、19世紀の歴史家ミシュレの書いた『愛』(日本語)を読んだりしました。各学期の後半では、それぞれの学生の研究成果を発表してもらいます。
卒業研究では、フランス語の知識を生かして、フランス語の参考文献や情報も積極的に取り入れる学生が多いです。私が担当している「フランス語原典講読」の授業もなるべく一緒に受講してください。
受講生が語る~高井先生の「国際文化学演習」はこんな内容!こんな雰囲気!
高井先生のゼミでは、現在ヴィクトル・ユゴーの『ノートルダム・ド・パリ』を読みながら、作品に描かれている人物像の視点や歴史的背景などについて学んでいます。授業では、一人ずつ担当箇所の要約を行い、それに加えて感想や考察、分析などを発表します。それぞれ異なる視点から作品を読み解くことで、自分一人では気づけなかった新しい解釈や視点に触れることができるのも、このゼミの魅力の一つです。
また、作品を読むだけではなく、各自の卒業論文のテーマや参考文献、研究内容について発表・相談する機会もあります。先生は一人ひとりの関心に合わせて参考文献や研究の方向性を提案してくださるため、自分の研究テーマを具体的にしながら学びを深めることができます。難しい表現や歴史的背景についても丁寧に解説してくださるので、作品への理解を深めながら授業に取り組むことができます。
少人数のゼミのため、発言しやすく、先生との距離も近いアットホームな雰囲気があります。授業内では学生同士で意見交換をする機会も多く、それぞれ異なる視点や考え方に触れられることも魅力の一つです。
フランス文学やフランス文化に興味がある方におすすめのゼミです!
(ゼミで皆で読む本は、毎年ゼミ生の関心に応じて変わります。)
これまでのゼミ生の卒業研究テーマ(抜粋)
- 『レ・ミゼラブル』におけるファンチーヌの表象~小説とミュージカルの考察から~
- ジョルジュ・サンドのメッセージ〜『ちいさな愛の物語』を読む〜
- 18世紀旧体制下の生活習慣~フランス貴族と民衆の比較的考察~
- 映画と移民文化からみる移民大国フランス
- 『ボヴァリー夫人』に見る19世紀のフランスの女性像
- 『ラ・シルフィード』の謎と魅力