ゼミ紹介
中西 裕二
専門分野・研究対象
民俗学、文化人類学、宗教学
日本、東南アジア(ベトナム、華人社会)の民俗文化を、フィールドワークに基づき調査研究しています。日本では民俗文化における宗教と世界観の問題、ベトナムではメコンデルタ地域の民俗文化、華人の土着化と宗教の問題などに関心があります。
メッセージ
私が感じる文化学科の魅力
様々な地域や専門領域を学べますし、また教員の関心も幅広いです。文化に関心をもつ学生なら、ここに来たら学びたい領域がきっと見つかると思いますよ。
文化学科で学んでほしいこと
様々な文化を知ることで、複眼的な視座を身につけて欲しいです。また、多様な知識を身につけることで、「当たり前」だと思っていた世界を再考する思考法も学んで下さい。
私のおすすめ
佐野眞一『旅する巨人─宮本常一と渋沢敬三』(文春文庫)。昭和という時代に起きた、民俗学という文化運動への人々の情熱が生き生きと描かれています。それから黒田俊雄『王法と仏法─中世史の構図』(法蔵館)。日本文化が違って見えてきますよ。
文化学科をめざすみなさんへ
アクティブにフィールドに向かう学生さん、大歓迎です。
ゼミ紹介
受講生が語る~中西先生の「文化学演習Ⅱ」はこんな内容!こんな雰囲気!
3年生になるとゼミに入り、専門知識を深め、4年生で卒業研究を書かなければいけません。中西ゼミではその卒業研究のための準備を3年から行っています。文化学演習Ⅱの前期では、ひとつのテーマについて調べて発表しています。テーマは各自の興味があることに関連していて、卒業論文を書く上で役立つ知識を身に付けることが出来ます。発表の後には、先生による熱のこもった解説が入り、毎週充実した授業となっています。
発表テーマの例としては、民族集団の概念、呪術論、ベトナムの宗教と上座仏教、観光と文化、都市の風俗、隠れキリシタンとキリスト教、日本各地のお祭りや儀礼、日本の家屋、など幅広く、それが中西ゼミの特徴とも言えます。民俗学、宗教、文化人類学、ベトナムや華人、郷土料理等々…に興味がある方、自分の出身地について深く調べたい方におすすめのゼミです。
これまでのゼミ生の卒業研究テーマ(抜粋)
- 世界を席巻するイスラーム-ムスリム・フレンドリーへの日本の課題-
- 風水に見る日本と中国の違い~中国人の時間と空間に対する世界観~
- 聖地巡礼の多様化 現代人の宗教との関係から探る
- 「多様性の中の統一」におけるインドネシア華人-国民国家の民族性-
- バンコク首都圏と東北部の所得格差比較~地域間格差は縮小可能か~
- 日本におけるイスラム教の受容
- 都市観光地域横浜-港湾都市とまちづくり-
- 閻魔信仰の諸相
- 日本人の宇宙観-アクターネットワーク理論を通して考えられること-
- 鉄道沿線文化-東急を事例に
- 日本における遊園地の生き残りについて
- 和歌山県古座川町河内祭りについて-河内祭りから考える民俗文化-
- インバウンド観光におけるマナー問題~“観光”の変化から見る~
- 都市伝説と子どもの関わりからみる人類学的考察
- 修学旅行の歴史と現状
- 宗教多元主義にみるあたらしい道徳観-アジアの新興宗教と日本の思想家・高等教育機関から-
- -性に寛容だった日本の変遷-
- 明治維新期における神仏分離の影響:上杉謙信を例に
- 時代の変化とともに求められる日本語教育-日本の現状と社会背景から見る-
- ネット社会における観光案内所の存在意義
- 日本の中の外国人街-観光地化への変化から見る今後-