フランス体験記

フランス体験記 T.R.さん

 

留学先:フランス、アンジェ西カトリック大学付属語学学校CIDEF

2025年2月上旬~5月下旬(3年前期)

滞在形式:ホームステイ

 

 

・学校での勉強について

 私はフランス・アンジェにある西カトリック大学付属の語学学校CIDEFに約4か月間通っていました。渡航前には仏検3級とTCFでB1相当の成績を取得していましたが、現地に到着した当初は、ネイティブの話すスピードについていくことができず、聞き取れた単語の意味を考えているうちに会話が次の話題へ移ってしまうことも少なくありませんでした。

 CIDEFではレベル別の少人数クラスで授業が行われ、一人ひとりが発言する機会が多く、先生やクラスメートとの距離も近い環境だったため、授業では積極的にフランス語を使うことができ、自然と友人も増えていきました。また、フランス語の授業だけでなく、西洋美術史などの授業も受講し、語学だけでなくフランスの文化や歴史についても理解を深めることができました。

西洋美術史の授業


 さらに、CIDEFでの学びは教室内だけにとどまらず、近隣の小学校との交流活動では、子どもたちと一緒にクレープを作ったり、会話を楽しんだり、多くの交流の機会がありました。子どもたちと接する中で、授業とは異なる自然なフランス語に触れられたことは、印象に残っています。

子どもたちとクレープづくり

 

 またアンジェの人は、積極的に話そうとする姿勢を見せると、ゆっくり話してくれたり、私のレベルに合わせて話題を選んでくれたりすることも多くありました。そうした経験を重ねるうちに、自分の考えをフランス語で表現できるようになり、自信もついていきました。帰国後には仏検2級とDELF B1を取得し、留学で身につけた語学力を形として残すことができました。


・卒業論文について

 現在は卒業論文で、フランスにおける政教分離とカトリックの共存関係について研究しています。

 このテーマに興味を持ったきっかけは、留学中に、フランスでは教会や宗教行事など、カトリック文化が現在でも生活の中に深く根付いていることを実感しました。一方で、学校ではライシテの理念について学び、一見すると相反するようにも思える両者がどのように共存しているのかに興味を持つようになりました。

 また、私は中学校・高校をカトリック校で過ごしたことから、以前からカトリック文化そのものにも関心を持っていました。実際にフランスで生活し、その文化や社会を肌で感じた経験が、現在の研究テーマへとつながっています。


・ホームステイ先での生活について

 留学中はホームステイをしていました。ホストファミリーは19歳のホストシスターとそのご両親、犬・猫・亀がいる温かい家庭でした。ホストブラザーも2人おり、普段は一人暮らしをしていましたが、週末には家族で集まることもあり、フランスの家庭ならではの温かな時間を過ごしました。

 日本文化に興味があるホストファミリーと一緒に日本庭園に出掛け、私はフランスのパンや焼き菓子が好きだったので一緒にお菓子作りをすることも多かったです。


日本庭園

ホストシスターのおばあちゃんと作ったケーキ


 ホストシスターとは年齢が近かったことで話す機会が多く、彼女の友人が家に遊びに来る際やパーティーにも誘ってもらい、現地の学生の日常を知る貴重な経験になりました。

ホームパーティーの準備


 休日には寮に住む留学生の友人と旅行や外食に出掛けたり、CIDEFの課外活動でモン・サン=ミシェルやジヴェルニーを訪れたりしました。さまざまな国の学生と交流しながらフランス各地を訪れることで、教室では学べない歴史や文化を実際に体感することができました。

 留学前は言語において不安がありましたが、実際には、自分から一歩踏み出して話しかけることで交流が広がり、困ったときには周囲の人が助けてくれる場面も多くありました。振り返ると、多くの不安は杞憂だったと感じています。


・まとめ

 今回の留学では、語学力はもちろん、興味のあることに臆せず挑戦する姿勢が身についたと感じています。

 フランスで生活し、さまざまな経験ができたのだから、日本でもきっと挑戦できるだろうという自信を得ることができ、留学を通して、自分で興味を持ったことや心が動いたことには積極的に飛び込み、その気持ちを大切にしていきたいと思うようになりました。この経験を今後の研究や将来にも生かし、新しいことにも前向きに挑戦し続けていきたいです。