フランス体験記

フランス体験記 N.Kさん


留学先:フランス、アンジェ西カトリック大学付属語学学校CIDEF〔認定大学留学〕

期間:2024年9月~2025年5月末(1年間)

滞在形式:ホームステイ

 

CIDEFでの勉強について

私はフランスのアンジェ・カトリック大学の付属の語学学校であるCIDEFに約9ヶ月留学し、主にフランス語の学習に取り組みました。留学開始時にはレベル分けテストが行われ、その結果によってクラスが決定されます。私はA2クラスからスタートし、最終的にはB1.2レベルまで到達することができました。渡航前は、基本的な文法や簡単な会話は理解できたものの、自分の考えを自然に話すことや、ネイティブの会話についていくことには不安がありました。しかし、CIDEFでは「実際に使うフランス語」を学ぶ機会が多く、授業内でのディスカッションやプレゼンテーションを通して、自分の考えをフランス語で伝える力を身につけることができました。

また、語学以外の選択授業についても、フランス語のレベルに応じて受講できる科目数が異なっていました。レベルが上がるにつれて履修できる授業の幅も広がり、美術、フランス史、フランス文学、フランス文化など、自分の興味に合わせて学ぶことができました。これらの授業を通して、フランス語そのものだけではなく、その背景にある歴史や文化への理解を深めることができました。特に、実際にフランスで生活しながら学ぶことで、授業で扱った内容をより身近に感じられたことが印象に残っています。

さらに、帰国後にはDELF B1を取得しました。留学中に身につけた実践的なフランス語力や、「伝えようとする姿勢」が資格取得にもつながったと感じています。


Littératureの授業でプレゼンテーション

現地の小学校で日本についての授業


研究テーマについて

 私はフランス文学について学んでおり、現在はヴィクトル・ユゴーの『ノートルダム・ド・パリ』をテーマに研究を行っています。研究では、登場人物の視点や当時の建築・パリの風景など、さまざまな観点から作品を再解釈することをテーマとしています。留学中は、実際にフランスで生活することで、文学作品の中に描かれている価値観や人々の感覚を以前よりも身近に感じられるようになりました。特に、フランスの街並みや歴史的建築物に触れた経験は、『ノートルダム・ド・パリ』の世界観を理解するうえでも大きな刺激になったと感じています。

また、留学中にはフランス文学の授業も受講していました。授業の最終課題では、自分の好きな文学作品や楽曲などから印象的な一節を抜粋し、その魅力についてフランス語でプレゼンテーションを行う機会がありました。私は、帰国後に『ノートルダム・ド・パリ』をテーマに卒業論文を書きたいと考えていたため、作品の一部を取り上げ、フランス語で発表を行いました。自分が興味を持っている作品について、フランス語で考えをまとめ、他の学生や先生の前で発表した経験はとても印象深く、現在の研究にもつながっていると感じています。

現地でフランス語を使いながら生活し、実際にフランス文化に触れた経験は、今後の研究においても大きな財産になると感じています。留学で得た視点や経験を、これからの学習や研究にも活かしていきたいです。

 

ホームステイ・生活について

 私はホームステイをしながら生活していました。ホストファミリーはホストファザーとホストマザー、そして6歳と3歳のホストシスター2人の4人家族でした。住んでいた家はアンジェの駅から徒歩数分、大学へも徒歩10分ほどの場所にあり、とても便利な環境で生活していました。食事は朝食が毎日提供され、昼食は自分で用意し、夕食は週に3回ホストファミリーと一緒に食べる形式でした。私の場合は主に月・水・金に夕食があり、毎日の食事や会話を通して、学校では学べない自然なフランス語表現やフランスの生活習慣に触れ、教科書だけでは学べない自然な表現を知ることができました。

最初は言語や文化の違いに戸惑うこともありましたが、ホストファミリーがとても温かく接してくださり、安心して生活することができました。また、小さなホストシスターたちとの会話を通して、日常的に使われるフランス語表現に触れる機会も多くありました。現在も手紙やメッセージのやり取りを続けており、留学後も交流が続いています。

さらに、フランスの家庭料理や生活習慣に触れることで、日本との違いを感じる場面も多くありました。生活面では、お店の営業時間や交通機関の遅れなど、日本では当たり前だと思っていたことが通用しない場面もありました。しかし、そのような経験を通して、「違いを受け入れる柔軟さ」や「自分で考えて行動する力」が身についたと感じています。現地ではさまざまな国から来た留学生とも交流することができました。お互いに母語が異なる中でフランス語を使ってコミュニケーションを取る経験はとても刺激的で、異なる文化や価値観に触れたことで、自分自身の視野も広がったと感じています。


ホストシスターとクッキー作り

アンジェ城から撮った街

日本から遊びに来てくれた友人とパリ観光


まとめ

 今回の留学を通して、語学力だけでなく、自分自身の考え方や価値観にも大きな変化がありました。最初は不安もありましたが、実際にフランスで生活し、多くの人と関わる中で、「挑戦してみること」の大切さを実感しました。CIDEFでの学びや現地での経験は、今後の大学生活や将来にも大きく活かされると思います。また、異文化の中で生活した経験によって、自分の世界が広がり、以前よりも積極的に物事に挑戦できるようになりました。留学は語学を学ぶだけではなく、新しい価値観や自分自身と向き合う貴重な機会だと思います。今回の経験を、これからの学びや将来につなげていきたいです。