U.R.さん

フランス体験記 U.R.さん


留学先:フランス、ボルドー・モンテーニュ大学DEFLE【協定大学留学】

期間:2025年9月~2026年5月末(3年後期~4年前期)

滞在形式:寮

 

・DEFLEでの勉強について

 DEFLEでは常に発言する機会が多く設けられており、インプットだけでなく、その場でアウトプットできる環境が整っていました。例えば文法の授業では、その日に学んだ文法事項を使って文章を作り実際に発表する場があり、学んだ内容をすぐに実践することができました。1学期は基礎的な内容が中心でしたが、2段階上のクラスに進級した2学期には、語学の授業に加えてフランス文化や歴史について学ぶ授業も充実していました。また、選択科目ではフランス語圏の歌やフランス観光に関する授業を履修し、言語だけでなく文化への理解も深めることができました。

 留学当初はネイティブのフランス語を聞き取ることに苦労していましたが、約2ヶ月後には日常会話の内容を理解できるようになりました。会話面でも、特に2学期以降は日常会話をスムーズに行えるようになり、ディスカッションや友人との会話にも積極的に参加できるようになりました。また、自然な言い回しや表現も身につき、実践的なフランス語が身についたと感じています。

 冬休みにはDEFLE B1に合格し、自分自身の成長を実感することができました。DEFLEではさまざまな国籍の学生と切磋琢磨しながらフランス語を学ぶことができ、とても貴重な経験になりました。帰国後もB2取得を目標に、引き続きフランス語学習に取り組んでいきたいと考えています。


語学学校の建物


・研究テーマについて

 クラシックバレエの身体表現を研究テーマとしています。バレエ作品『マノン』の振付や動きを分析することで、作品の物語性が身体表現によってどのように可視化されているのかを考察する予定です。また、『マノン』だけでなく関連性のある作品も取り上げ、身体表現の特徴や演出の違いを比較しながら研究を進めたいと考えています。

 留学中は様々な体験や経験を大切に、積極的に芸術鑑賞を行いました。ボルドー・オペラ座の公演を2回鑑賞し、パリを訪れた際にはパリ・オペラ座の公演にも足を運びました。実際に舞台を鑑賞したことで、ダンサーの身体表現があってこそ作品の世界観や物語が成立することを改めて実感し、この体験は研究にも活かせると考えています。また、公演だけでなく幕間には観客の様子にも注目し、バレエや劇場、芸術文化に対する意識や楽しみ方など、日本との違いを感じることができました。授業では自由なテーマでプレゼンテーションを行う機会があったため、自身の研究内容に関連した発表を行いました。フランス語で専門的な内容について学んだ上でそれを言葉やパワーポイントなどで表現する貴重な経験となりました。この経験を活かして、今後の研究ではフランス語の文献も積極的に活用していきたいと考えています。


授業でのプレゼンテーション


ボルトー大劇場でバレエ鑑賞


・寮・生活について

 大学から徒歩10分以内にある大学寮で生活していました。一人部屋でしたが、キッチンは同じ階に住む4人で共同利用しており、冷蔵庫も共有だったため、使用できるスペースには限りがありました。そのため、スーパーでまとめ買いをしたくても冷蔵庫の容量を考慮する必要があり、作り置きも難しい環境でした。また電子レンジがなかったため、不便に感じることもありましたが、工夫しながら生活力を身につけることができたと感じています。

 休日はできるだけ外へ出て、街の中で実践的にフランス語を使うことを意識して過ごしていまし た。さらに、土曜日にはバレエ教室に通っていました。言語面での不安はありましたが、先生やレッスンを受けている方々が温かく迎えてくださり、学校以外でもフランス人と継続的に交流する貴重な機会となりました。レッスンを通して、日本とフランスにおけるバレエに対する考え方や指導方法の違いを実際に体験することができたことも、大きな学びでした。毎月第1日曜日には公立の美術館や博物館が無料開放されており、気軽に芸術や自然に触れられる環境はフランスならではだと感じました。このような文化政策から、フランスが芸術を身近なものとして大切にする社会の価値観を実感することができました。

 また、バカンスには積極的に旅行をし、フランス国内に加えて10か国14都市を訪れました。さまざまな国や地域を実際に訪れたことで、新しい世界を知って自分の視野を広げることができました。また、言語や文化が異なっていても、相手を尊重する姿勢があれば人は心から通じ合えると実感し、異文化交流の楽しさや大切さを学ぶことができました。


通っていたバレエスタジオ

 

フランス国内旅行でアヌシーへ


・まとめ

 この9ヶ月間はかけがえのない時間で、そこで得た経験や学びはわたしにとって財産となっています。そしてこれからの将来につながる大きな一歩であったと感じています。楽しいことだけではなく大変なことも多い留学生活でしたが、フランス語の向上だけでなく精神面で大きく成長できたと感じています。思い通りに行かなくても、それを次に繋がるステップアップの1つだと考えることで、失敗やハプニングさえも自分の経験値に変えることができ、強い精神性を身につけることが出来たと思います。

 また、留学を通して世界中の人と出会い関わる中で、様々な価値観や生き方があると学べたのと同時に、日本が世界から高く評価されているということにも気付かされました。将来は、日本を外から見つめ直す事で気付けた「日本の良さ」を世界に発信することで、世界で通用する人材になりたいと思っています。