文化学科とは

学生が語る文化学科の魅力


先生方の知識の間口の広さや専門性は、どんな事象も楽しみながら私たちの学びになる


文化学科では、様々な文化現象を多様な側面から学習し、思考を深めていくことができます。数多くの言語を中心に、映像・芸術・思想・歴史など、自分の学びたいことに合わせて、授業を選択していきます。一年次では、幅広く文化の基礎を学びます。学年が上がるにつれて、徐々に専門的な知識も習得していくようになります。日々の学びを重ねていく中で、国や文化を問わず、幅広い知識・感性が身に付きます

文化学科の特徴として、まずは言語の授業数の多さが挙げられます。言語を学ぶことは、その土地の考え方を学ぶことに繋がります。文化の背景を理解するための手段として、言語を活用します。私も、言語の授業を通して、その国の習わしや考え方、礼儀を学びました。

授業の選択肢の広さも文化学科ならではだと思います。一口に美術と言っても、日本美術・西洋美術に分けられるほか、時代でも分けられます。どんな文化現象に興味を持っても大丈夫です。それを学べる授業が必ずあるので、気になることはとことん追究することができます。

先生方の知識の間口の広さや専門性も、私たちの学びには欠かせません。どんな事象も、楽しみながら私たちの学びに変えてしまいます。講義のようで講義ではない時間は、あっという間に終わりを迎えます。その楽しさは、物事の多角的な見方や考え方を見つける一つのきっかけとなります。

私たちの身近にある文化は、長い時間を経て、形を変え、日常に浸透しています。どのような背景があったのか、なぜ形を変えたのか、どうして生活になじんだのか。文化学科での四年間で、自分の疑問に対して自分なりの答えが出せるようになるはずです。自分の興味を突き詰めたい方も、気になることが特に思い浮かばない方も、有意義な大学生活を文化学科で過ごしてみてはいかがでしょうか。

(3年次学生より)




広い視野を持つことで得られる新たな学び


文化学科では文化だけでなく、様々な地域の言語・思想・社会など、色々なことを学ぶことが出来ます。ここでの学びを通して、私は前よりも幅広い視野を持てるようになりました。そのきっかけとなったのが、伊藤由希子先生の「文化思想史Ⅱ:日本」という授業です。

この授業には「日本思想を女文化として読み解く」というサブタイトルがついているのですが、伊藤先生が倫理学や日本思想史を専門とされていることもあり、女性たちが果たしてきた役割に注目して日本思想を見ていきます。伊藤先生がこの授業中に仰っていた「マイナスイメージと見ていたものをプラスに捉えられるようにする、そこに思想の可能性がある」という一言で、私の狭かった視野は大きく広がりました。

例えば、この授業では下田歌子という明治の教育者の著書を取りあげたのですが、このなかには、現代の私たちから見ると、女性軽視に思える文章も含まれています。しかし、当時の状況や社会事情など、様々な事柄を考慮し、広い視野で見ることによって、彼女が本当に伝えたかったこと、物事の根本というものを捉えられるようになりました。

マイナスイメージをプラスに捉えられるようにすることを意識するだけで、私の日常に変化が現れました。前よりも様々なことをポジティブに捉えられるようになっただけでなく、色々な事に寛容になった気がします。私は今まで自分が正しいと思ったことが全てで、そうでないことは全て間違っていると思っていました。しかし一旦それを考え直し、様々な事を考慮することで、自分だけが正しいわけではない、世の中には色々な考えがあるということに気付けました

文化学科で学んでも社会に出てから役には立たないのではないだろうか、と考える人も中にはいると思います。確かに、人によっては文化を学んでも就職活動などに直結はしないかもしれません。しかし、自分で学問に何かしらの意味を見いだせれば、それだけで価値があると思います。大学での学びというものは、そういうものではないでしょうか。文化学科はそれを手助けしてくれる良い学科であると改めて思います。

(3年次学生より)




自分の興味から広がる今までにない発見


【文化学科について】

文化学科での学びは自分の興味を深め、その世界を広げることが出来ます

私は「日本文化」に漠然とした興味を持っていたのですが、この学科に決めた一番のきっかけは好きなゲームの題材が日本刀だったからです。

今までで印象に残っている講義は水野僚子先生が担当していた日本美術史です。絵巻物を中心にした講義でしたが、ただ絵を観て、物語を読むだけではありません。絵巻の中に登場する人物の描かれ方、絵巻物を鑑賞する人々の思い、社会背景などに注目し、ジェンダーの視点から見たりすることで、自分とは関係のない昔のものとして切り離して鑑賞するのではなく、現代とも繋げながら、理解を深めていくのでした。他にも仏像彫刻や伝統芸能などの日本文化、20世紀のファッションや舞台芸術についてなど、多種多様な学問を学び、色々なところで新しい発見があります

皆さんは「文化学科」にどんなイメージを持つでしょうか。

何がきっかけで入学しても文化学科ではとても幅広い学びが出来るので、興味関心を持っていなかった学問に出会い、新しい視点や思想を持つことが出来るはずです。

 【学生生活について】

1年生の時は環境に慣れず、またオンライン授業が中心だったので家で過ごすことが多くありました。履修登録も1人で決めなければならずとても悩んだことを覚えています。2年生では必修だった文化学演習Ⅰが対面形式で行われたため、大学に通うことが出来ましたが、大学内はとても広いので迷子になったり、レポートや資料作成に苦戦したりする時もありました。しかし、同じ授業を取っていたことがきっかけで友人ができたり、その友人たちと話すことで自分には無かったアイデアを与えてくれたりしました

そして何より、私が大学に通う時に楽しみにしている事は、生協の売店にある焼き立てパンとスイーツコーナーです。生協の売店には期間限定のパンが置いてあり、品揃えが変わるたびに「今回のパンは何だろうな」とワクワクしながら見に行っています。ちなみに人気のパンはすぐに売り切れたりするので要注意です。また、アイスやスイーツなどもかなり充実しているので、講義の合間や終わった後に、友人たちと話しながら食べたりすることが日々の小さな楽しみの一つでもあります。

(3年次学生より)